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    ドイツ語の生徒さん
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      本日はドイツ語の生徒さんがいらっしゃいました。以前のブログにも書いたのですが初めての方にも分かるよう、この下にその時の記事を付け加えておきます。
      さて、その方の名前をNさんとしましょう。
      私達は今Themen neuを使用して勉強しているのですが、Nさんのあまりにもの優秀さに教科書のレベルを上げようかな、と本日は本気で思ってしまいました。というのもですね、実はNさん、以前ドイツ語検定(Diprom Deutsch in Japan)4級の最優秀者賞を獲得したことがあると、聞いたからなんですよ。分かります?最優秀者賞ですよ。それも満点で!もし、Nさんが最年少だったら、ルフトハンザのドイツ往復航空券(Hin- und Rückflugticket)がもらえていたんですよ!ちなみに私の4級の成績はたしか80点くらいでした。それに、毎回提出してくるドイツ語から日本語へのニュース記事を主体とした翻訳(Übersetzung)がパーフェクトなんですよ。そこらへんの翻訳を勉強している方よりも、初中級者の彼女の方が数倍すごいんですよ。がちがちの直訳ではなく、でも、翻訳しなければいけないところはきちんと表現してあって、これから私の下訳を担当していただこうかと思うくらい素晴らしいのです。それはなぜだと思います?彼女は日本語がパーフェクトなんですよ。たくさんの本をご自分で読まれていて、さらにご主人の仕事柄、論文の校正を日常的にされているからなんです。日本古来の古文書の講座等もご自分で受講されていて、日本語に磨きをかけておられるのです。いやーすごいですね。見習わなければなりません。私ももっと日本語を勉強しなければなりません。以前 tnk_atk さんのブログで日本語テストを紹介され、取り組んでみたところ、常識の方が85点、漢字のほうが75点でした。日本文学部出身なのに、はずかしー!そんなわけで、ただいま日本語の習得にも精を出している私でした。

      さて、本日のことわざです。
      Gelernt ist gelernt.
      身についたことはやっぱり違う(見事なもんだ)

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      ここから下は以前のブログに書いてあったNさんに関する記述です。
      ドイツ語を学んでいる皆さんへのエール 継続は力なり
      今日はドイツ語の生徒さんがいらっしゃいました。彼女は週に1回、私の所でみっちり会話、聞き取り、作文、翻訳、教科書学習とドイツ語を勉強していきます。彼女はイギリス滞在の経験がある、とても素敵な奥様で、そのうえ朝鮮語も学ばれていて、すごくアクティブで、そして福岡での私の唯一のおしゃべり仲間でもあります。彼女の話しはとても面白く、ウィットに富んでいて、聞いていてすごく楽しくなるのです。だ・か・ら、つい日本語で話しこんでしまうのです!そして、気がつくと「あっ、もうこんな時間!」となってしまうのです。その彼女が最近めきめきとドイツ語の力を伸ばしてきました。なぜだと思います?いつも、「聞き取りが大変でもういやです。」と、言いながらもすごい頑張っています。毎週1分間分のディクタートと、毎日日記をドイツ語で書いてきます。そのうえ、先々週から自分で独→日の翻訳も家でしてくるようになりました。彼女がドイツ語を話す時の目はいつもきらきらしています。学びたい!吸収したい!と言う意思が瞳に表れているのです。私の元でドイツ語を習いだして、6ヶ月強。(その間3ヶ月近く私の実家の事情で授業をできなかったので、実質3ヶ月強)本当に目を見張るほどの進歩です。でも、私にはそんな時間が無いから・・・などと言ってはいけません!彼女は朝鮮語も習い、もちろん家事、それから旦那さまの仕事の手伝い、そしてお母様とのいろいろな活動!時間が無いのは同じです。でも、彼女は努力して時間を作っているのです。そして確実に上達しています。継続は力なりです。ドイツ語学習者の皆さん頑張ってください!


      | kaninchen | 語学 | comments(4) | trackbacks(2) |
      読者の皆様に感謝なのです
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        今日は紙面を借りて感謝の意を述べさせていただきたいと思います。
        読者の皆様ありがとうございます。
        いきなり以前のブログが抹消されてしまって、以前のほとんどの読者の方が、私へのブログへの足がかりをなくしてしまいました。
        お世話になっていた方や、Linkさせていただいている方々、個別にメールをくださった方には告知させていただいたのですが、それ以外の方にはどうすることもできず歯がゆい思いをしていました。でも、アクセス解析を見ていると、皆さん努力されていてタイトルだけでなく、「ドイツ語翻訳者、たわごと」とか「Herzlich Willkommen, 福岡」「Kaninchen、通訳」「ゼスター、ドイツ語」とかいれて探してくださっているんですね。激励のコメント、メールも多数頂戴いたしました。本当にありがとうございます。この場を借りて御礼を申しあげたいと思います。

        さて、最近ドイツ語能力Deutschfähigkeiten(聞き取りHörverständnis 、会話Gesprächsfähigkeit)が落ちてきているのでは?と感じていますので、今日は本当に真面目(fleißig)にドイツ語を勉強する方法を考えました。仕事がすごく忙しいのは事実ですが、隙間時間をうまく使えば勉強できるはずなのです。そこで、ブログに一日の勉強の成果を書き込もうかな、とも思ったのですがそれはやめました。そんなことしなくても、やればいいことなんです。その代わり、こちらにはことわざやその日のトピックスに関わる単語を書き込みますので、よろしくお願いいたします。

        それでは本日のドイツ語です
        Ohne Fleiß kein Preis.
        努力なくして、成功なし

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        | kaninchen | 一般 | comments(2) | trackbacks(0) |
        翻訳家になるために!その1
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          こちらも以前のブログに掲載していた記事です。

          最近、たくさんのメールをいただきます。ほとんどがドイツ語の勉強方法や、翻訳、通訳者になるにはどうしたらいいかというメールで多いときは1日10通近くきます。少なかった頃は全てお返事を書いていたのですが、最近多くなってきたので、ここらへんでブログにもちょっとヒントを載せていきたいと思います。
          今日はまず翻訳者になるためにです。
          私は残念ながらドイツには正式には1年ちょっとしか留学していません。ですから、それ以外はほとんど日本での勉強でドイツ語を極めてきました。そして、毎年ドイツへ2〜3ヶ月程行っているものの、それはほとんどあちらの文化を吸収するためのものだったり、今までの成果を試しに行ったりとか、遊びであったり、ちょっと修行しにといったりといった感じです。
          私もつい最近まで関東に住んでおりまして、結婚していても子供がいないということもあって、自分のお給料もそこそこあったので、すごい数の講座をゲーテ・インステュティートで受けてきました。はじめのうちはそれでも良かったんですが、だんだん講座を受けているだけでは物足らなくなってきて、自分で何かをしたくなってきました。そこで、考えたのが自分で、何かドイツ語関係の仕事をしようということでした。翻訳会社に履歴書を送るものの、ほとんどドイツ語の職歴無しの私には仕事なんて来る筈もありません。幸い、人材派遣会社でコーディネーターとして働いていた私に、会社はそれこそいろいろなことを教えてくれました。履歴書の見方、面接時の採点の仕方、どういうものがビジネスにとって大切か、情報の集め方等々。さらに、自分で様々な通訳志望もしくは英語を使用した職業に尽きたい方達を面接していて、だんだん分かってきたのです。企業の求めている人材像が!まあ、あまり詳しくはかけなくて申し訳ないのですが、もちろん語学力は大切なのですが、日本の企業ではそれと同様に、キャリア、その人の性格が重要視されています。それから、日本語のできない日本人!これは問題外です。
          たとえば、私は以前の得意先の方々からよく言われたのが、「いやーkaninchenさんの日本語は分かりやすくていいねー。そこから翻訳する必要がないからね。」ということです。その会社では、以前ドイツに6年留学して、あちらの大学を卒業した方を通訳・翻訳者として、雇っていました。その方はもちろん私なんかよりドイツ語ぺらぺらだと思います。しかし、日本語が上手く書けなかったそうです。例えばビジネス文書で、まあ拝啓、敬具等はかけたとしても、本文が全然だめなのです。例えば「件名お願い 私はあなたに・・をお願いします。私は・・したいです、だから頑張ります。早く返事をください。」と、書いた場合と「件名依頼 弊社は御社に・・を依頼いたします。弊社では・・以上のことを実現させるために、努力しております。早急にお返事をいただけるようお願いいたします。」では全然印象が違いますよね。でも、残念ながら多いのです。前者のような翻訳が・・・なぜかというと、その方達が日本語できちんとした文章を書いていないからなのです。これはドイツ語だけではありません。私は職業柄、多くの方の英語、中国語、ドイツ語から日本語への翻訳文を見てきました。でも、30%が前者のような感じなのです。翻訳者というのは、ドイツ語、英語だけができればいいものではありません。日本語がその何倍もできなければいけないのです。でも、私ビジネスの経験ないし・・・という方にお薦めの勉強方法があります。それはビジネス用の外国語と日本語の対訳が載っている、ビジネス文例集なんかを買ってきて、それを外国語、日本語ともに全て丸写し、書き写してください。これで、大体ビジネス書式の文体が身体にしみこんできます。もちろん、外国語の正しい書式も理解できて1石2鳥です。是非お試しください。
          次回はアピールの方法でもいきますかね。それではお楽しみに。ちなみに私がビジネスで使用しているのは次の3冊です。特にドイツ語手紙のハンドブックはバイブルと化しています。
             
          | kaninchen | 仕事 | comments(2) | trackbacks(0) |
          通訳になるために!その1 えっつ、外国語だけじゃなく日本語のシャドーイング?
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            以前のブログで通訳になるためにシリーズです。

            一昨日翻訳家になるためにその1をUpしたところ、すごい反響をいただきました。中には厳しいご意見もありましたが、全てに対して感謝なのであります。そのうえこの日はアクセスがこの記事のおかげで1日で300もいきまして、ほんと、その前のあのブログ集客システムをいまさらながら後悔いたしました。そんなわけで、本日もあしたのジョーもどきに(若い人は分かるかなー?)、なるためにその1通訳編をお送りいたします。
            さて、私今ではすっかり翻訳の仕事のほうが多くなってしまいましたが、実際は通訳のお仕事の方が数倍好きです。しかし、福岡では電話通訳は多いんですが、実際にドイツ人と直接逢って逐次通訳という事が少ないので、要請があれば、わざわざ自腹を切ってまで東京にいって、通訳の仕事をすることもあります。まあ、これが他の地方だったら自腹は切らないと思いますが、関東はなんといっても住み慣れたところで、友達いっぱいいるし・・・実際、万博の仕事の依頼は全て断りましたし・・・
            さてと、前置きが長くなりましたが、通訳の練習方法について述べていきたいと思います。
            有効的なトレーニング方法として、他の方も述べているであろう、「シャドーイング」を私も強くお薦めします。このシャドーイングというのは、その言葉を後からついてどんどん追っかけてしゃべっていくというものなのですが、これがまたかなり難しい。例えば、普通の人に外国語のシャドーイングを5分間やってごらん!って言ってもできるものじゃありません。私もはじめは3分くらいしかできませんでした。でも、だんだん慣れてきた頃、あることに気がついたんですよ。「えっつ、なんか頭がドイツ語脳になってる?」って。それに10分もやれば、すごい集中力!もう、疲れるんですけれど、頭は完全にドイツ!なのです。通訳にはものすごい集中力が必要です。それこそ日本語と外国語を瞬時に切り替えてしゃべらなければいけないんですから。聞いているのは外国語、でも、もう既にそのときには頭の中で、日本語に置き換わっているんですからね。もう、このメカニズムは超天才級の人にしかできない!って、ずいぶん長い間思っていたんですけれど、シャドーイングをしてからその集中力が格段に養われましたね。それから、いつも言ってますがこの職業に必要ななのは、日本語力です。なんていったって、私達はここ日本で働いている限りは、ほとんどが日本人に雇われるということになるのですから、日本語ができなかったら、クライアントの機嫌を損ねてしまうのです。国際会議でも(私が出席した中での話しですが)外国語の上手い人より、素晴らしい日本語を話す人のほうが珍重されていました。だから、ここで次に私が進めるのは外国語のシャドーイングならぬ日本語のシャドーイングです。はい、先程も言いました通り、日本語めちゃくちゃの人多いです(私も例外ではなく・・)。そんな皆さん、是非日本語のシャドーイングをしてください!私のお薦めはNHKの7時のニュースです。どうです?全部シャドーイングできましたか?「こんな言葉使ったことなーい!」という言葉がいっぱい出てきませんでしたか?それでいいのです。やっていく内に慣れてきます。そうすると、あら不思議。外国語の難しいニュース用語も、頭に入りやすくなってくるんですよ。そう、普段何気なく聞いていた日本語のニュースと外国語のニュースがかみあった瞬間なのです。その言葉が、初めて自分の中で生きた言葉として根付くのです。言葉って面白いですね。

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            | kaninchen | 仕事 | comments(0) | trackbacks(0) |
            通訳になるために!その1 の補足、語学力をアップさせたい人のシャドーイング
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              昨日の通訳になるためその1、いかがでした?これまたたくさん反響をいただきまして、ありがとうございます。その中から1通のメールを紹介させていただきます。(ご本人様了解済み)「私は、今ドイツ語を勉強して1年の初心者です。夢は通訳になることですが、まだシャドーイングは早すぎるような気がします。他に方法はありませんか?」
              あります!でも、シャドーイングは決して早すぎることはありません。確かにニュースのシャドーイングは無理でしょう。でも、シャドーイングにもいろいろな方法があるのです。ここでは比較的初心者にも取り組みやすいシャドーイングの方法をご紹介いたします。
              まず、ドイツ語の音声とスプリクトがある本を手に入れてください。大体1つのユニットが2分以内のものがお薦めです。そして、はじめはその音声をテキストを見ずに、集中して5回以上聞いてください。イントネーションや発音によーく気をつけて聞いてくださいね。そして、次にシャドーイングをしてみます。でも、多分初心者の方には半分もできません。いいのです、それで!初めは誰だってそうなのですから・・・その後、テキストを取り出します。そして、テキストを見ながら、音声についてシャドーイングします。えっつ?それはシャドーイングじゃないだろう?って。いやいや、こちらも立派なシャドーイングなのです。多分、ほとんどの初心者の人がテキストを使っても、1回でテキストや音声通りにシャドーイングすることは不可能です。はい、そこで、語学を身に付けたいあなたはがんばってテキストを見ながら、5回以上シャドーイングをしてください(理想は10回です)。そして、だいぶできるようになったなー、と思ったら、今度はテキストを見ずにシャドーイングしてみてください。どうです?まだ、できないでしょう?(決して意地悪しているわけじゃありません。)最初はできなくて当たり前なんです。でも、徐々にできるようになってきます。そして、そのテキスト1冊終了したときには、周りも自分もびっくりするくらい、外国語が上達しているのです。継続は力なりです。頑張りましょう!
              私のお薦め本は次の2冊です。特に久保川先生には通訳コースの時、大変お世話になりました。私の尊敬している先生です。


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              通訳になるために!その2 それでは聞き取って書き出してみましょう!
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                はい、ご想像の通りディクタートです。英語ではディクテーションと言いますね。
                まず、方法ですがはじめはスプリクトのある音声テキストを用意しましょう!テキストの長さの理想としては1分から2分のものがいいですね。そして、3回程(できれば5回ほど)集中して聞いてください。絶対何かしながらとかではなく、ひたすら神経を集中して聞いてください。そして、1フレーズごとに音声を止めてノートに書き写してみましょう。書き取れない単語があったら、そこはカタカナでも何でもいいですので、とりあえず文らしく仕上げましょう!とはいっても、1回や2回で書き取れたら、そりゃあなたはもうこんなトレーニングなんか必要ないくらい外国語ができるってことなので、はじめはもちろん1文につき2から3単語しか書き取ることはできないと思います。ですからめげないで音声を繰り返し聞いて、書き取ってください。大体出来上がったら、全体を再度通して音声を聞きチェックをします。その後、自分で書いたテキストを読み、コンマやピリオド、関係副詞や代名詞などをチェックします。そして、最後にもう一度音声を聞き最終チェックをします。そして、これでできたと思ったら、時間を見てください。さあ、何分かかりましたか?1時間?1時間半?大丈夫です。練習するうちに少しづつ短くなってきます。かく言う私も、この書き取りに最初は1時間を要しました。なにせ、30歳になって本格的にはじめたドイツ語です。全然書き取れませんっていうか聞き取れません。でも、苦労しながらこれを10日ほど続けたら、私のガンであった耳がすごくよくなって、ニュースなんかを聞いていても理解力がグーンとアップしました。でもね、残念ながら皆さん10日も続けられないんですよ。何てたって時間はかかるわ、面倒くさいわ、全然できないわでいやになっちゃうんですよね。でもね、何度も言いますけど、語学って積み重ねなんです。簡単にマスターできるんだったら、こんなに英会話スクールとか、英語教材が発展しているはずがないのです。だから、だまされたと思ってまず10日間書き取りをしてみてください。スクールって大事だとは思いますが、すごく高いお金を出してみる前に、安くできる方法を試してみて、それからでもいいんじゃないんですか?もちろん、ここで、語学力を上げて、スクールは実践の場とするのも良いと思います。でも、現実は「スクールに行けば何とかなる。」って考えている人が多すぎます。そして、語学教材ジプシーもしかり。私も昔はそうでした。聞きながすだけでマスターできるとかいうのも一括セットで購入してました。しかし、実際そういう教材を使ったからって語学はできるようにはなりませんでした。実際できるようになったのは、自分が苦労しながら勉強してからです。以前案内した">英語ソフトも毎日(今は仕事が非常に忙しいので休みがち・・・)するようになり、まだ1ヵ月半くらいですが、聞き流す教材を1年やったより、すごい成果を上げています。
                ドイツ語でしたらNHKドイツ語講座を使えば、すごく安上がりですね。本としては次の本がお薦めです。


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                | kaninchen | 仕事 | comments(0) | trackbacks(1) |
                通訳になるために!その3 多読&精読をお薦め!(書き取り&音読含む)
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                  ドイツ語能力を磨くために多読は必須です。たくさんのドイツ語に触れなきゃ、ドイツ語力は上がりません。でも、外国語で本を読むというのは思いのほか時間がかかるものです。それも多読となると、日本語でも読む量の少ない方には厳しいかと・・・そこでそんなあなたに精読をお薦めします。精読とはただ単に時間をかけて、分からない単語を1語1語独日の辞書で調べるということではありません。書かれていることがどんなことなのか、イメージしながら、よく吟味して、構造を考えながら読むということです。この方法は私がドイツの大学を受験する際に、その準備クラスで先生に教えていただいた方法です(ちょっとアレンジしてあります。)さて、ここでいつものごとく用意して頂くものをここに記します。まず、なるべく正しいドイツ語が書かれている、音声付のテキストを用意します。その際に、日本語訳が書かれていないものをお薦めします。もちろん日本語訳が書いてあっても構いませんが、あるとついつい見てしまうので、なるべく無い方がベストです。私のお薦めはDeutsche Welleのスクリプトか Prismen―東京大学ドイツ語教材(下記参照)です。さあ、それでははじめましょう!まず、音声を集中して聞きます。その後、テキストを開いて1回黙読します。黙読が終わったら、今度は同じものを音読します。 さて、今度は分からない単語を独独辞典で調べます。この際に独日辞書は使用してはいけません。さあ、なんとなく全体が理解できましたか?そうしたら、今度はそのテキストを1字1句、カンマやピリオドももらさずに書き写します。ここで、なんとなく分かったようだったものが、さらにはっきりと分かってきます。書き終わったら、もう一度テキストと照らし合わせて、漏れが無いかどうかチェックします。その後、自分が書いたテキストを2回音読します。その際に、状況をイメージしながら音読すると記憶力の定着に役立ちます。そして、最後に音声を流しながら、それを1度聞き、次に音声と一緒にテキストを読み上げます。これにより、最後の刷り込みを行います。この方法ですと、ドイツ語の文の構造や、流れが理解できる力が養われます。さらに音読により、記憶力が高まりますので、お薦めです。
                  大変ですが頑張ってください。
                  ちなみにお薦めの独独辞典を下記に載せて置きます。語学力を上げるためには、面倒くさくてもこれらの辞書をひくことが結局は上達の近道になります。


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                  | kaninchen | 仕事 | comments(0) | trackbacks(0) |
                  ドイツ語の辞書
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                    今回ここでは以前のブログが消えてしまったため、そこでご案内させていただいていた辞書を紹介したいと思います。辞典のすすめ その1 独独辞典はブログ消滅のため、データが残っておらず悲しい、また後日アップします。
                    辞書のすすめ その2 独和辞典
                    さて、さて、今日はお薦めの独日辞書といきますか。って、言ってもドイツ語の辞書なんて限られているんですけれどね。ただ、ここのところ「私にはまだ独独は無理です。どうか良い独日辞書を教えてください。」というメールを頂いたので、まあ、私が使用してみて良いと思われるものを挙げてみます。
                    まず、絶対忘れちゃならないのが小学館の独和大辞典です!これを抜きにドイツ語の辞書は語れません!それくらい素晴らしい辞書です、というかドイツ語では大辞典がこれしか無い、というのが悲しいです。
                    でも、これでは難しすぎるという初心者の方には新アポロン独和辞典ですね。分かりやすくて、新正書法にも対応しており、文句なしです。ただしこちらは初心者向けなので、1年以上ドイツ語を勉強している方は、こちらではなく、前述の独和大辞典を購入してくださいね。それから私が持ち運ぶのに重宝しているコンパクト辞書はハンディマイスター独和辞典です。ただ、こちらには一切文法等の説明が無いので、初心者の方には向かないかも・・・
                    最後に和独も補足しておきます。郁文堂和独辞典が日本人には使いやすいと思います。ただ、用例があまり載っていないのが残念!でも、大和独辞典の企画があるとか、ないとか・・・そちらに期待せずにはいられません。



                    しかし、やられましたよ!以前のブログのバニーに!
                    ひっそりとブログ移転を(それもメインページではなくサブページに)書いたところ、ブログ自体を抹消されてしまいました。まあ、目つけられてたからしょうがないんですけれどね。でも、自分の所の不手際を棚に上げて、人から欠点を指摘されると「私が使用しているプロバイダーが悪い。」だの、悪質なコメントをブログ上にしたりして、本当にたちが悪かったわ。まあ、私もブログを無料で貸していただいたのだから、もうちょっと我慢すればよかったんですけれど・・・って、事はもう言いません!以前そう言ったにもかかわらず、嫌がらせされましたから。
                    今回もこのブログもマークしていると思いますけれど、私は言いたい事言わせてもらいます。
                    今日も以前個人的にメールで質問を受けた読者の方から「ブログなくなっちゃったんですか?」と質問されました。一体何人の元読者の人がここにたどり着けるでしょう?!そんな元読者さんに、このブログが健在であることを知らせるためにもワンクリックお願いします。人気blogランキングへ

                    忘れてました。本日のことわざです。
                    Für eine gute Tat ist es nicht zu spät.
                    善を成すのに遅すぎるということはない!
                    | kaninchen | 語学 | comments(8) | trackbacks(0) |
                    私とドイツの出会い その8からその13まで
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                      私とドイツの出会い その8 初めてのYH!出会いは夜の風呂場で・・・
                      次の日私はレギーネに近くの駅まで送ってもらって、そこから電車に乗り込みました。ドイツの電車は今まで私が乗った事のない、コンパートメント方式で、あまりもの座席の広さに感動していました。目的地のヴュルツブルグまで、2時間くらいだったでしょうか。駅でユースホステルの位置を訪ねると、歩いて10分くらいとの事だったので、スーツケースを押しながら歩いていきました。途中でおじさんや、若者がスーツケースを運ぶのを手伝ってくれて、なんてジェントルマンの国なんだろう!と思いましたね。ユースホステルに着き、「1名シングルで!」と、言ったら、思いっきり笑われました。何て失礼な・・・って思ったんですけど、それが普通なんですよね。今でこそシングル部屋のあるYHもありますけれど、当時はよくて2人部屋でしたね。そして、4人部屋に通され、荷物をほどいていると、1人の20歳くらいのドイツ人の女の子がバックパックを持って入ってきました。「ハーイ!あたしジルケ。あなたは?」「ユウコよ。ナイスツミーチュー!(またもや出た中学生英語!)」「どこから来たの?」「ジャパンよ。」「へージャパニーズってすごいね、こんなに遠くの国まで一人で来るなんて。ホントすごいわ、ジャパニーズジュニアハイスクールスチューデントって!」はっ?ジュニアハイスクールスチューデントって、中学生のことだよね?「違うよ。私もう22歳だよ。」「えーっつ!」そうです、日本人の女の子はあちらでは大変若く見られます。そういうジルケはなんとまだ14歳でした。でも、彼女はそんなことは全く気にせず、どんどん質問してきます。疲れてきた頃、今度はアメリカ人のこれまたナイスバディな女の子2人組みがやってきました。話を聞くと、彼女らは飛行機以外は全てヒッチハイクでここまで来たそうです。そんな、危ない・・・と思う私をよそ目に3人はボーイハントの話しで盛り上がっています。そんなこんなで、私は夜になっておなかもすいてきたので、ジルケに「夕ご飯一緒食べに行かない?」と尋ねると、アメリカ娘2人組みが、「これからディスコ行こうよ!」とのこと。いや、でも彼女らと行ったら、きっと男どもの餌食にされてしまうかもしれないと、思い丁寧にお断りさせていただきました。(実際彼女達はその日帰ってきませんでした)ところが、一人でご飯を食べに行ったものの、レストランで全く英語も通じず泣きそうになってYHに戻ってきました。ルームメイトはもちろん帰ってこず、門限になってしまいました。私は一人さびしく、シャワー室へ行くと、そこで髪を洗っている女性がいました。「ハーイ!」と声をかけると振り向いた彼女は・・・

                      私とドイツの出会い その9 初めての日本人!
                      なんと日本人でした!私は感極まって「日本人ですよね。日本人の方ですよね。お話してもいいですか?」と、詰め寄っていきました。なんていったって、日本人と話すのは1週間ぶりです!もう、日本語が話したくて仕方がなかった私には彼女はまさに女神様のようでした。(いや、実際彼女は私にとって女神そのものでした)彼女は東京外語大の3年生で、これから1年ここヴュルツブルグで勉強されるということでした。私より1歳年下でしたが、とても人間のできた方で、ヴュルツブルグに滞在していた1週間本当にお世話になりました。私はここぞとばかり、今まで体験してきた謎を彼女に聞きまくりました。「タクシーでメーターは10マルクだったのに、14マルク取られた。チップにしては多すぎじゃない?」「あっつ、それは多分スーツケースとか大型荷物の分だよ・・」「レストランで英語が通じず、請求の時10マルク余計にとられた。でも、英語で言っても通じなかった。」「ふーん、多分チップ分として取られたんじゃない?日本人はチップ払わない人が多いから・・・」等々、私の質問に的確に答えてくれます。ちなみにレギーネの家での「お水」事件を話すと、「こっちはすごく水を大切にするからねーでもそこまですごいのは聞いたことないわ。」とのことでした。私はすっかり、気を良くして、次の日の夕飯を一緒にする約束をして、4人部屋で一人眠りについたのでした。

                      私とドイツの出会い その10 ドイツ人の男の部屋に2人っきり?!
                      次の日の朝、6時くらいに同室の3人が戻ってきました。「いやー楽しかったわー!あなたも来ればよかったのに・・・」「しかし、ドイツ人の男はセンスないわよねー踊りも下手よねー」「そうなの、キスひとつにしてもムードってもんが無いのよね・・」えっ?したんですか?とわが耳を疑ってしまいました。私は遠い東洋の国からきた既に22歳の、でも何も知らない女の子。それに比べて彼女達は・・・14歳のジルケでさえもう体験済みだそうで、もう死ぬほどびっくりしました。さすがに私も結婚までお預けとは思っていなかったけれど、彼女達の進みぶりに、アジアと欧米の違いを見た気がしました。
                      その後、私は受付に言って「あと、5泊したいんだけれど・・」と、言うと、「だめよ。ユースホステルは3泊までしか泊まれないんだから・・・」と言われてしまいました。えっ?うそ?どうしよう。他に当てもないし・・と、思っていたら、昨日の日本人の彼女がやってきました。彼女は泣きそうな私の顔を見て「どうしたの?」と尋ねてくれて、私が事情を話すと、受付のおねーさんにドイツ語で交渉してくれて、何とか特別許可で5泊出来ることになりました。その後、彼女は学校へ、私は市内観光に向かい、マリエンブルク要塞等を堪能しました。さて、夜彼女の部屋の前へ行くと、英語でメモが貼ってありました。そこには、彼女が遅くなるので、友達の部屋で待っていてといったことが書かれていました。その部屋をとんとんとノックすると、ぶっとい声で「Come in!」と言われたので、入った途端私はびっくりして腰を抜かしてしまいました。部屋には上半身裸の男が1人立っていたのです。「キャー!」と、悲鳴を上げて部屋を飛び出してしまった私。でも、メモの部屋番号と同じ・・・ってことは友達ってお・と・こ!?気を取り直して、再度ノックすると、今度は彼はきちんとTシャツを着ていました。ほっ。この部屋で待っててと言われたんだけれど・・・と言う私に彼は「うん。知ってる。中で自由にしてなよ。」と、言うじゃありませんか!さっきまで裸だった男の人!どうしよう!このまま私男の人と2人っきりで1つの部屋にいていいの?すると、彼が私のほうへ向かってきて、手をのばしてきました。キャー 続く

                      私とドイツの出会い その11 日本人の男ってつまんないんだね
                      きゃー!私は思わず眼を閉じてしまい、固まってしまいました。そのとき、鼻先に甘い匂いが・・・恐る恐る目を開けると、目の前には彼の差し出したチョコレートが・・・「おいしいよ、これ!」と、彼はにこっと笑って言いました。私は礼を言ってチョコを受け取り、それでも何か話さなきゃと思い、「えらいねー友達のためにチョコわざわざ常備しているんだね。」と言ったら、彼はすごい不思議そうな顔をして言いました。「友達のため?何で?それって僕の大好物だから買っているだけだよ。」「えっ?でも、男の子は自分でチョコは買わないでしょ?」あのときの彼のびっくりした顔を私は今でも忘れることができません。「僕は、君の言っていることが分からない。君の国では男はチョコを買ってはいけないという法律でもあるの?」と、真顔で聞いてきました。「いや、そういうわけじゃないけれど、日本では男の人は洋菓子をあまり食べないよ。ましてや自分で買うなんてことはあまりないんじゃない?うちの父がお菓子を食べているところを私は見たことがないなー。家では彼は誕生日ケーキとかも食べるけれど、喫茶店とかではケーキなんて絶対食べないよ!」と、私が言うと彼は「なぜ?なぜ?」と聞いてきました。訳なんて私だって知りません。でも、まわりがそうなんだから、そうなんだ、と説明した私に彼はぼそっと言いました。「日本人の男ってつまんないんだね。僕は日本にエキゾチックなものを感じていて、ちょっと憧れていたんだけれど、僕は日本では暮らしていけそうにないよ。僕には甘いものを我慢することなんてできないからね。」私達の間に軽い沈黙が流れました。

                      私とドイツの出会い その12 兵役拒否って何?
                      私と彼の間に軽いどころではなく、そうとう重苦しい沈黙が流れた。私はそれを打ち消そうと必死に質問を考えた。なにせ、ここは彼の部屋。彼はやることあるだろうけれど、私には彼と話す以外何もない。「ところでさ、どうしてYHで働いているの?旅行関係が希望だったの?」という私に、彼は「僕はここで正社員として働いているわけじゃないよ。僕はZivildienstとしてここで働いているのさ。」はっ?Zivildienst?それって一体何?「英語で同じ単語では説明できないけれど、簡単に言うと、兵役を拒否する代わりに、兵役期間より長い期間、社会福祉関連や青少年育成に関わる業務をするのさ。」でも、今度は私が彼のいう事が理解できません。だって、兵役なんて日本じゃ聞いたことありませんでしたからね。戦争じゃないのに兵役ってどういうこと?と聞く私に、今度は彼がびっくりしました。「ドイツの成人男子は19歳になると、国の決めた兵役に一定期間従事しなきゃいけないんだよ。日本だってそうでしょ?」違うよ、という私に彼は、自分の英語が私に伝わらなかったと思ったみたいで、他の話しをし始めてきました。でも、私の頭の中には「兵役、戦争、ドイツも敗戦国なのになぜ・・・」という考えがぐるぐるとまわっていました。19歳といったら日本では、大学生です。大学生なのに国家の決めた兵役に従事しなければいけない。何故なんだ?その理由を理解することになるのは、8年後のNHKのドイツ語会話ででした。

                      私とドイツの出会い その13 日本人夫婦との出会い
                      その後、すぐ彼女が部屋へ入ってきて、私達は中華料理を食べに行きました。会話は日本語と英語とドイツ語のちゃんぽんでしたが、どちらかというとドイツ語を彼と彼女が話して、彼女が私に訳してくれて、私と彼女が日本語で話して彼女がそれを彼にドイツ語で説明するというパターンの方が多かったですね。まあ、3人で楽しく食事をしてその日は別れました。
                      次の日、私は朝からレジデンスを見学して、ドイツの建築や文化のすごさを堪能して、その余韻に浸りながら道を歩いていました。すると、明らかに日本人と見られる50歳くらいの男女4人組が地図を覗き込みながらあーでもない、こうでもないと言っています。私は一旦はその場を通り過ぎたのですが、振り返ってもまだ彼らが地図を覗き込んでいたので、まあ3日もここにいるからもしかしたら助けてあげられるかもしれない、と思い彼らの元に行って声をかけてみました。(実は私は日本語が話したくてしょうがなかっただけなのですが・・・)すると、彼らは「日本語のメニューがあるというレストランを探しているのだけれど、どこにも見当たらなくてねー」それじゃ一緒に探しましょう!と探したのはいいのですが、結局見つからず近くにあったギリシャレストランに入りました。しかし、メニューを見てびっくり!1品が2000円近くします。YHの宿泊料金が一泊500円くらいなのに・・・でも、ここで断るわけにも行かず一緒に入り、なんとドリンク無しでオーダーしました。話を聞くと彼らはパックツアーではなく個人でドイツに来ているそうで、今日は古城ホテルに泊まるんだ、とか夕食はミシュランに載っているレストランを予約してあるんだ、とかいっています。彼らは自分の娘達と同じ年頃の女の子がこんなところで一人で貧乏旅行をしているというのが、信じられなかったみたいで「なぜハワイとかNYじゃないの?」と聞いてきます。まあね、私だってこんな放浪をすることになるとはちょっと前まで思っていませんでしたからね。まあ、これもいい経験じゃないですか?と笑って言う私に彼らはとてもよくしてくれ、持っていた日本のおせんべいとかをくれたりしました。ついでに、会計も全て払ってくれました。嬉しかったですね。彼らは何の見返りも求めず、旅先で出会った女の子にやさしくしてくれたんですから・・・旅先で親切にされるとホント身にしみますね。そして、彼らは最高級のベンツでボボボボボ・・と走って行きました。そのとき私は思いました。私も大人になったら(って十分大人だったけど・・)旅先や日本でたくさんの人を助けてあげようと!
                      | kaninchen | ドイツ | comments(2) | trackbacks(0) |
                      私とドイツの出会い  その1からその7まで
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                         ここでは以前のブログに書いていたその1から13までまとめてアップします。長文になりますので、お時間のあるときにどうぞ! 

                        その1我が家に金髪青い目の若い娘がやってきた
                        それは私が中学1年の7月、我が家にドイツから20歳の研修生がやってきました。と・こ・ろ・が、彼女は流暢な英語を話したので、私はそのときでさえもドイツ語がこの世に存在するということを知らなかったという、おばかな子でした。彼女の名前はレギーネ・バッハさん。家族では「絶対作曲家のバッハの親戚だよね・・・」などとこれまた馬鹿なことを言っていました。
                        彼女は家に2週間ほど滞在して、次の滞在地、茅ヶ崎へと旅立っていきました。
                        そのときにドイツに対して抱いた印象は「ドイツ人はまじめ」(彼女が超まじめだったので)と「ビールが安いらしい」(その当時日本のビールは瓶のみで最低300円くらいしたと記憶しています)でした。
                        ちなみに彼女とは今でも交友が続いていて、(それもひとえに彼女のまめさのおかげ。しょっちゅう手紙をくれます。でも、私は・・・・・)私がドイツへ行く際は必ず逢っています。
                        私とドイツの出会い その2 英語が通じない?そんなばかな・・・
                        南回りのシンガポール航空でドイツに到着したのは、日本を出発してから22時間後でした。私はレギーネに手紙で自分の便名と到着時間を知らせていたので、てっきり到着口に迎えに来てくれるもんだと思っていたのですが、残念ながらそこでレギーネに逢うことはできませんでした。泣きそうになっていた私を励ましてくれたのは、機内で知り合ったシンガポール在住の日本人の女の子でした。「一緒に探そう!」といってくれて、アナウンスのところに行ってくれたりしました。彼女は私と同じ年でありながら、海外で一人で働いているというだけあって、とてもしっかりしていて、本当に彼女には助けられました。到着から1時間もたった頃でしょうか。もうあきらめかけている私の耳に遠くから「ユウーコー!」(私の本名はゆうこです)という声が聞こえてくるではありませんか!そうレギーネです。でも、私は疲れとショックから上手く英語が話せません。そこでまたシンガポール在住の彼女が流暢な英語で、私たちがずっと捜していた事などを伝えてくれました。するとレギーネは「Treffpunkt(待合所)で待っている、って電話で話したわよね。」と言いました。結局私の聞き漏れだったようです。本当にみんなに迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい・・・

                        さて、そのあとレギーネは私を車に乗せて、以前自分のおば様が住んでいたという家へ向かいました。「なぜ両親にあわせてくれないんだろう?」とは思いましたが、何か訳でもあるのだろうと思い、その元おば様の家で彼女と2人きりで2日間を過ごしました。そして、2日目の夜「明日から私の家へ行くからね。ただ、日本とは何もかもが違うからそれだけは覚えておいてね。」と言いました。私は心の中で「レギーネは日本を馬鹿にしているな。日本だって今は洋式の生活なんだからね。パンだって食べるし、いすにも座るし・・・」と思っていました。でも、彼女の言ったことは正しかったのです。私はそれから驚きの連続に巻き込まれ、何度もヨーロッパの現実を受け入れられずに、泣きそうになりました。

                        さて次の日の朝早く、私たちは再びレギーネの車に乗り込み、レギーネの家へ向かいました。外では優しい、笑顔のお母様と、ダンディーなお父様が出迎えてくれました。私も満面の笑顔で「グッドモーニング!ハウドュウドュウ?」とまさに中学1年の時に教科書に載っていたそのままの文で手をさし出しました。ところが返ってきたのは「#***%&####ユウコ!」でした。な・な・なんだ何が起こったんだ!?もう一回私は「グッドモーニング!」と満面の笑顔で繰り返しました。しかし返ってきたのはまたもや「#***%&####ユウコ!」でした。馬鹿な私はこのとき初めて知ったのです。ドイツ語というものがこの世に存在することを・・・さあ、どうする?

                        私とドイツの出会い その3 食器をすすがない!?
                        さて困りました。レギーネの両親は一言も英語を話せなかったのです。でも、彼らはレギーネを介して、話しかけてきたので私は何とか彼女の通訳のもとに生きていけました。しかし、彼女のおじいさんが彼女を介さずに私にどんどんドイツ語で話しかけてくるのには、私も困ってしまいました。また、このおじいさんが歴史の生き字引のような方で、ヒットラーの下で戦争に加わり、敗戦後自分の弟は東ドイツに隔離され、弟とはずっと会っていない、と教えてくれました。そんなことを話す彼の眼は、はるか遠くを見ていて、ドイツ語が分からない私でもその時は、どうしたんだろうと思いました。でも、家族の皆さん本当に良い方たちばかりで、何かと私のことを気にかけてくれました。例えばお母さんはしょっちゅう私にレギーネを介して質問をしてきました。「好きな食べ物は?」その問いかけに私はレギーネを介さずに「ビーフ」と答えましたが、彼女の顔は「????」で彼女の「好きな飲み物は?」の問いかけにも私は「ストロベリージュース」と答え、また「???」の顔をされてしまいました。そう、ビーフもストロベリーという英単語もお母さんには分からなかったのです。いや、それとも私の発音が悪かったのか・・・

                        そして、事件は夕食後に起こりました。夕食後の後片付けをするという私にお母さんは「じゃあ私がスポンジで洗うからそのあとをお願い。」と言いました。彼女がシンクに水を貯め洗剤を3滴ほどたらし、その中に食器をいれ洗いはじめました。そして私にハイと渡すので私はそれを流水ですすごうとしました。そのときです。すごい剣幕でレギーネが言いました「ユウコ!何をしているの!?」「えっ、何ってただ食器を洗おうとしたんだけれど・・・」「なぜあなたは無駄な水を流すの?」と、いぶかしげな彼女に私は言いました。「ごめん、やり方がわからないから手本を見せて・・・」と。そして私は見てしまったのです。レギーネが洗剤の泡だらけの食器をすすがずに、ただ、ふきんで拭いて、食器棚にしまったのを・・・えーっつ!だって、それって汚くない!?私は恐る恐る彼女に聞きました。「洗剤カスがお皿についていると身体によくないよね・・・・」と。しかし、それに対する彼女の答えに私は失神しそうになりました。「ドイツの洗剤は身体に優しく作られているから・・・」って、そんなわけないでしょ!彼女はその後自信たっぷりに言いました。「私たちは環境に優しい民族なの。だから、無駄な水はいっさい使わないのよ。」と。でも、でも、でも・・・若い私のなかでは洗剤カスが身体に蓄積しているイメージしか浮かびませんでした。私は心の底で「ドイツ人と結婚したら、私は洗剤が体中に溜まって死ぬかも・・・」と、ぼんやりと考えていました。

                        私とドイツの出会い その4 環境に優しいドイツ
                        前の日のショック(洗剤事件)から立ち直れずにいた私にレギーネは言いました。「お庭に水をまいてくれない?」と。
                        私は「庭だったら洗剤も使わないし、何も問題は起きないだろう。」と、考え一つ返事でOKしました。レギーネの家の庭は、他の一般的ドイツ人の家庭と同じく、それこそたくさんの花や木が植えられていました。レギーネは私にじょうろを渡しながら、「やり方はわかるよね?」と、聞きました。そりゃ、あーた、じょうろさえあれば問題はありませんわ。私は「No problem!] と言い、庭の水道の蛇口から水をくんだそのときです。「ユウコ!なぜ水道の水を使うの?!」とレギーネのちょっと怒った声が飛んできました。私はまたしまったと思いました。きっとどこかに井戸があったに違いない・・・でも、井戸らしきものは何処にも見当たりません。「だって、水はここしかないでしょ?それとも他にも?」と言う私にレギーネはドラム缶を指差しました。「あの中に水がたくさん入っているからそれを使ってちょうだい。」との指図に私はドラム缶のふたを開けました。しかし、く、く、くさい・・・・ドラム缶の中はすいたようなにおいがします。それはさておいて、ドイツ人恐るべしです。このドラム缶の中には雨水が溜まっていて、一般のドイツ人はこの水を水遣りだけでなく、掃除や車磨きなんかにも使用するそうです。(車は大丈夫なのかしら・・・)普通の一般家庭では、家中の雨どいの水がドラム缶に溜まるようにちゃんと設計されているそうです。なんて環境に優しいドイツ!でも、若かった私の頭の中には「けちけちするなよ」という考えしかありませんでしたが・・・・

                        私とドイツの出会い その5 よーく考えよう!お水は大事だよー水を大切に・・・

                        いやー、もうわかりました。ドイツ人が水を大切にするというのは・・・しかし、お風呂にまでその知恵が生かされているなんて・・・それまでは私はシャワーしか使用させてもらえませんでした。でも、その日私はたくさん労働したのでお風呂に入っていいよと言われました。お風呂は映画で見たような泡風呂!わーこんなのはじめて!と喜んで、シャンプーで髪を洗って、さあゆすごうとした瞬間!私は気づきました。シャワー水栓がバスタブについていないことを・・・あるのはひざ下高さの下を向いているただの水道の蛇口だけです。その蛇口をひねるもののお湯はもちろん出てきません。日本だったら湯船の外で、湯船からお湯をくみ出して、そのお湯で頭を洗うことができますが、ここはドイツ。洗面器もなければ、ましてや湯船の外は防水加工などされていないただの普通の床。結局悩んだ末、水道の蛇口をひねり、そこから冷たい水を出し、それを手ですくいながらぺたぺたと自分の髪につけ、なんとか泡だけ落としました。もう、出ようと思ったとき、私はまた気づきました。「どうやってこの泡を流すんだろう?」私はまたもや冷たい水をぺたぺたと身体につけ、どうにかこうにか泡を落としました。お風呂を出てからレギーネにそのことを話すと、「お風呂の中でお風呂のお湯の泡を使ってすべてをすませればいいじゃない?」とのこと。でも、どうやって泡をすすぐの?と言う私の質問に彼女は不思議そうに言いました。「どうして泡をすすがなきゃならないの?タオルで拭けばいいじゃない?」と・・・そうです。あの食器の洗剤事件(わからない方は6月7日の私とドイツの出会いその3を見てくださいね)と同じです。素晴らしい、素晴らしすぎる・・・ここまでいくともう脱帽物です。そういえば、レギーネが日本の我が家に宿泊したとき、家の浴槽は泡だらけになっていて、抜いた記憶が確かありました。私はドイツで何人かの家に泊まりましたが、古い家はそういう家(シャワーがお風呂についてない、お湯が出てこない、水栓がない等)が何軒かありました。

                        さて、お風呂上りに彼女が私に何か飲むか聞いてきました。私が水を求めると彼女は「ガス入り?それともガスなし?」と、聞いてきました。私は水道水でも炭酸が入っているなんて、ドイツはすごい国だなーと思いました。その頃日本ではミネラルウオーターなんて、ほとんど市場に出回っておらず、あるのは『ペリエ』とかの外国産のおしゃれなものだけでした。そんなものを口にしたことがない私は、ミネラルウオーターなんて高級品は金持ちかトレンディー(死語でしょうか?)な人だけが飲むものと思っていました。だから、ここでも当然水道水が出されると思っていたのです。しかし、予想に反して出てきたのはビン入りのミネラルウオーター!私は歓喜して、それを口にした瞬間吹き出しそうになりました。「ま・ま・まずい・・・なんだこのスプライトから甘味を取りのぞいたような味は・・・」私はレギーネに「この水ちょっと変な味がするんだけれど・・・」と言いました。彼女は私のコップを受け取り一口飲み、「なんでもないよ。大丈夫だよ。」と、言いました。今でこそこのガス入りのミネラルウォーターも飲めますが、このときは初めての体験でしたからね・・・このときほど、本物のスプライトが飲みたいと思った瞬間はありませんでした。

                        私とドイツの出会い その6 ドイツのきれいな町並み。そこはまるでグリム童話のよう・・
                        レギーネが住んでいるところはホイヘルハイムといって、ギーセン近くの小さな町なんですが、私は行った当初写真を取りまくりました。だって、とっても町並みが美しく、そして可愛らしく、普通の家一軒とってもメルヘンチックなんですもの・・・町の小さな教会に入ればそこでも写真を撮りまくりしました(もちろん許可は取りましたが)。テーブルセッテイングや家具も素敵でまるでコーディネーターがセッテイングしたかのよう・・・
                        今だったらさほど驚きを感じないんでしょうけれど、当時の私には全てが驚きでした。皆さんもドイツへ行ったら、是非美しい整った町並みを見てきてください。

                        私とドイツの出会い その7 「明日でお別れだから・・」って何のことですか?!
                        レギーネと過ごした5日間はとっても楽しくて、時間があっという間に過ぎていきました。彼女は私をそれこそガイドブックには載っていないような、いろいろなところに連れて行ってくれました。でも、5日目の夕方、おじいさんの愛犬ジャーマンシェパードのハスラー(すごく大きくて怖い)と日課の1時間の散歩をしていたときに、彼女が突然言い出しました。「明日でお別れだね。」って。ちょっと待ったー!うそでしょ?私ここに後2週間くらいいるつもりだったんですけれど!手紙にもそう書いたと思うけれど・・・でも、彼女は「あなたはここにいるよりもっとドイツ中を旅するべきよ。幸いなことに、あなたの英語力は旅をするには十分なレベルだから・・・」って。そして、その足で私たちは駅へ向かい、ジャーマンレールパスというドイツの鉄道乗り放題のチケットを買い、ユースホステルの会員証を作成し、「さあ、これであなたはもう大丈夫ね。」って。違うでしょうがー!
                        私はもちろん聞きましたよ。「私はあと1週間くらいここにいてはいけないの?」って。「うん、だめ。」ひえー。彼女が冷たいわけでは決してありません。ドイツ人ははっきりと物を言うのです。しかし、日本人のお茶を濁す世界にどっぷりと浸ってきた私には訳が分かりません。「どうしてどうして?」と聞く私に、「明後日から私仕事でイタリアに行かなきゃならないから・・父や母は英語しゃべれないし、祖父の世話で手一杯だから・・・」と。そうでしたか。そりゃ仕方ない。まあ、何とかなるか、と甘く考えていた私に、これから本当の地獄は起こるのでした。
                        | kaninchen | ドイツ | comments(4) | trackbacks(0) |