長らくお待たせいたしました。やっと福岡に到着です。
京都から福岡に向かう新幹線でも彼らご一行様は写真を撮りまくっています。駅弁初体験の彼らは駅弁1つとっても「芸術だ!」と写真を撮っています。でも、さすがに1時間もすると男性陣は恒例のお昼寝タイムに入りました。私もつられてウトウトしていると、奥様の質問攻撃が襲ってきます。「ねえ、あれは何?何であんな形をしているの?意味はあるの?」それにひとしきり答え終わったあとは今度目を覚ました男性陣の質問に答える番です。質問三重奏に、いかに自分が日本に関して知らないかを思い知らされました。
さて、博多駅に到着するとフォン・ガルニエーを招待した会社の方々が社をあげてお出迎えに来てくれていました。それもドイツの日本の小旗、それからドイツの大きな国旗、そして彼の顔写真入りの「Herr von. Garnier, Herzlich Willkommen in Fukuoka!」と印刷されたポスターを持ってのお出迎えです。これには日本人の私もいたく感激してしまい、思わず涙が出そうになってしまいました。
その後、市内の海沿いに立っている、彼らの福岡での宿泊地
JALリゾート シーホークホテル福岡に向かいます。ここは海も見えて、リゾートホテルムード満点なのだけれど、東京で泊まってきたグランドハイアットと比べてしまうと、かなり落ちます。さらにサービス面でのちょっとした事件もあって、ひやひやさせられましたが、そこは全て「海」という景色に救われました。
ホテルについて一息ついてからも彼らにはお仕事が待っています。さっそく九州大学へ向かいデザイン・色の権威と呼ばれる方々と懇親を行ない、翌々日の講演のディスカッションについての打ち合わせを入念にします。そして、ホテルに帰りついたのは既に9時過ぎで、それから遅い夕食となりました。ホテル内にある鉄板焼きレストランにてステーキと海の幸を堪能させていただきました。でも、時間が遅かったためかあまり長いこと食事時間がなく、少し残念でした。
翌日は朝から福岡観光をしながらある迷惑施設への表敬訪問を行ない、ここでも素晴らしい手ごたえを感じることが出来ました。しかし、事件は私に起こってしまったのでした。
その日、ほとんど声が出ず、咳が止まらなかった私は朝一番にかかりつけの医者によって、「明日1日私の喉がもつよう手立てを講じてくれ!」と頼み込み、筋肉注射を打ってもらったのでした。ところがです。この注射、喉の痛みも麻痺するのですが、頭もぼんやりしてきます。それだけならいいのですが、気持ちも悪く、だるくどうしようもない状態に陥ってしまいました。ですから車の中ではぼーっとして皆がお昼を食べに行った後も私は車に一人残って寝ていました。しかし、このある機関においてウィスパリングをしなければいけなくなりました。日本語からドイツ語へのウィスパリングはドイツから来た同時通訳の方が受け持ち、私はドイツ語から日本語へのウィスパリングをしていたのですが、途中でもう全てを戻しそうになり、一瞬目の前が真っ暗になり意識が遠のきました。もうだめです。これ以上やったら完璧に倒れます、ということでその後の通訳は同時通訳の方に全てをおまかせしてしまいました。(M・Hさん本当にありがとうございました!)またしても、通訳失格の失態をやらかしてしまいました。クライアントの方にもご迷惑をおかけしてしまったのですが、今まで厳しかったクライアント様が「今の通訳問題なし!」と、私を気遣ってくれて、クライアント様まで気を使わせてしまった私は、もうどうしようもない通訳です。
その日の夜は皆で中州に水炊きを食べに行きましたが、もちろん私は呑めず食べれず、で翌日に備えることになったのです。
いよいよ明日はこの日本ツアーのかなめの福岡講演です!
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