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    あなたのことを本当に信頼してくれる人
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      ハートあなたには、あなたのことを心の底から信頼してくれる人はどれくらいいますか?
      私の場合は多分両手の指を全部使うことはないでしょう。
      ハート世界中を敵に回してもそれでもあなたのことを信頼してくれる人は何人いますか?
      私の場合は3人だけでしょう。(母、双子の弟、そして主人、もし父が生きていたら父も)
      ハート自分が犠牲になってもそれでもあなたのことを信頼して助けてくれる人は何人いますか?
      私の場合は2人だけになるでしょう。(これはご想像におまかせします)

      私の両親は私が学校で先生に殴られても、会議にかけられても、それでも私のことをずっと信頼してくれていました。果たして自分が親になってもそんなに深い愛情と信頼をかけられるのだろうか、と思ってしまいます。
      双子の弟とはよく喧嘩をし、それこそ犬猿の仲でしたがそれでも私たちはお互いに信頼しあっていました。いうなれば私たちはお互いが分身なのかもしれません。
      そして、主人からはよく怒られますが、それでも彼は私のことを心から信頼してくれています。たぶん、世の中の誰もが私を見捨てたとしても、彼は私のことを見守り続けてくれるでしょう。

      さて、どうしてこんな話しになったかといいますと、すごい本を読んだのです!ゴールデンスランバー
      なんと去年の4月に図書館で予約して借りられたのが今週の日曜日でした。実に11ヶ月!それでも待ち続けた甲斐がありました。
      ある好青年(青柳雅春)が国家の陰謀により首相暗殺の犯人として追われていく、というストーリーなのですが、これハリウッド映画とか連続ドラマにしたらすごくうけるだろうなー、と思います。もう、あきらかに彼が犯人だと仕立て上げられ、それでも彼の回りにいた人たちが彼のことを信頼し、警察に狙われながらも影ながら彼のことを助けていくのです。でも、誰も見返りなんて求めていず、もちろん自分が彼の逃亡を助けている、と彼にわかってもらえないかもしれないのに、それでも奮闘するその姿に心を打たれました。

      特に彼のお父さんの台詞には泣かされました。日本中が彼を犯人だと思い込んで、彼の家にもマスコミが大挙して押しかけてくる。普通だったら居留守か、「息子が世間にご迷惑をおかけして申し訳ありません。」なのに、このお父さんは違う。リポーターが「息子さんを信じたい気持ちは分かりますが」と言ってマイクを向けたら「信じたい気持ちは分かる?お前にわかるのか?いいか、俺は信じたいんじゃない。知ってんだよ。俺は知ってんだ。あいつは犯人じゃねえよ」それに「でも、お父さん」とマイクを向けるマスコミの人間達に向かって「名乗らない、正義の味方のおまえたち、本当に雅春が犯人だと信じているのなら、賭けてみろ。金じゃねえぞ、何か自分の人生にとって大事なものを賭けろ。おまえたちは今、それだけのことをやっているんだ。俺たちの人生を、勢いだけで潰す気だ。いいか、これがおまえたちの仕事だということは認める。仕事というのはそういうものだ。ただな、自分の仕事が他人の人生を台無しにするかもしれねえんだったら、覚悟はいるんだよ。バスの運転手も、ビルの設計士も、料理人もな、みんな最善の注意を払ってやってんだよ。なぜなら、他人の人生を背負っているからだ。覚悟を持てよ」とカメラの前で啖呵をきる。そして、カメラに向かって「おい、雅春。おまえがなかなか出てこねえから、面倒なことになってるぞ」と言い、さらに「まあ、でもなこっちはどうにかするから。母さんもそれなりに元気だ。おまえもどうにか頑張れや」と犯人逃亡を擁護するような発言をし、またマスコミをブーイングの嵐に巻き込んでしまう。
      すごい、本当にお父さんだ。何も求めていない。これから首相殺しの犯人家族として扱われるだろうに、自分たちの事なんて2の次で、ただ、息子のことを信じ、そして心配している・・・
      あー、私の父が生きていて、私が何か事件に巻き込まれたらきっと同じようなことを言ったに違いない・・・と思ってしまいました。

      それから、世の中の悪とされる人たちが彼の逃亡劇をなぜだか助けてくれる。この展開がまたすごい。
      そして、点と点が結びついてどんどんと線になっていきます。頭の悪い私はなんとこの500ページの本をこの2日間で2回も読んでしまいました!そうしたら1回目には見えなかった更なる驚きが!そうか彼は・・・!
      でも、それは皆さんご自分で読んでみてくださいね。

      ちなみにこの本は2008年本屋大賞受賞、第21回山本周五郎賞受賞を授賞しており、2008年このミステリがすごい!国内ベスト1にもなって、さらに直木賞予選を辞退もしています。

      今年の私のBest1冊になりそうです。



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